自閉症ってなに?子どもと接するときに気をつけて欲しい6つのこと

僕は公立学校の教諭として小学校に1年、中学校に6年勤めてきました。
通常学級だけでなく、特別支援学級のお子さんも担当していたことがあります。

周囲に相談できず、困っている誰かに届けばと思い不定期で特別支援教育
関わる情報をブログで発信していきたいと思います。

自閉症とは

  • 友達と仲良くするのが苦手
  • 一人でいることが多い
  • 特定のもの強いこだわりがある

こんな子どもって周囲にいませんでしたか?これらの症状がある子は自閉症の疑いあると言えます。自閉症も発達障害の一つです。わりと耳にすることが多い言葉だと思いますが、どのような症状があるのでしょう?

自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ、②言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
参照:文部科学省

自閉症とは先天的な発達障害の一つで、対人関係と社会性の障害、言葉の発達の遅れ、特定のものへの強いこだわりの3つの特徴があります。

2013年に発行されたアメリカ精神医学界の発表によると、自閉症という障害名は廃止され
自閉症スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害という名称に統合されました。

自閉症の原因

親の育て方や、愛情不足によって自閉症になるのではないか?と勘違いをされている方は世の中にたくさんいます。しかし、その考えは間違いです。

自閉症の原因はまだはっきりとわかっていませんが、先天的な脳機能の異常であると考えられています。(※他の発達障害も一緒です)

性別でみると4対1で男性に症状が現れることが多く、女性に症状が現れた場合には症状が重くなるといった結果が表れています。このことから染色体による異常が原因として濃厚だと考えられています。

大人が周りの環境を整えたり、接し方を変えたりすることで症状や困りごとを緩和できることは多くの親御さんに知って欲しい事実です。

自閉症の子どもと接するときに気をつけて欲しいこと6つ

あいまいな表現を理解することが苦手

日常的に使われる抽象的な表現や、発言の意図を理解することが苦手です。「ちょっと」「しっかり」「それ」などが何を指すのか、どれぐらいの程度なのかを理解することが難しいです。

言葉を鵜呑みにしてしまうのでクラスメートや先生、親に言われたことを真に受けて落ち込んでしまうこともあります。

また、周囲の人の微妙な表情や態度から他者の気持ちを察知することが難しいです。「周りの空気を読むこと」が苦手で周りが静かにしているのに一人だけ喋り続けたり、周りが悲しんでいるのに一人だけ笑ってしまうこともあります。

【対処法】

何をしてほしいか、どのように行動すべきかを明確に伝えてあげることが重要です。静かにしなければいけない公共の場などで、自閉症の子は大きな声で騒いでしまうことあります。「病院では静かに本を読みます」と具体的に言われると、指示に従って行動することができます。

また強い口調などで指示を出されると、嫌われているのではないか、怒られているのではないかと感じ、不安に思う子もいます。「○○しなさい」と言うよりは「○○しましょう」と言った方が本人に誤解を与えることなく伝えることができます。

言葉遣いにはできるだけ気をつけましょう。

物事に強いこだわりを持っている

自分の中で決めたルールを守ろうとしたり、物事に強いこだわりを持っている子が多いです。急な予定の変更を苦手とする子が多く、自分のルーティンや、こだわりをやり遂げることに安心感を感じています。物に対する執着も非常に高く、置いてある向き、人に触られることに神経質になってしまう子も多いです。

【対処法】

一般的に「予定の変更がされる」「ルールが破られる」ということはよくありまが、自閉症の子の場合、そのようなことに対応することが非常に難しいです。

「例外を受け入れられない」は自閉症の子にとっては大きな壁の一つです。
しかし、関わる人のことを安心して信頼していると「例外」の変化に対して安心感が持て流ようにしていきましょう。

感覚過敏がある

全ての子に共通している訳ではありませんが、感覚過敏のある子どもが多いと言われています。

感覚過敏の症状はさまざまですが、よく見られる症状は、大きな音(特定の音)を嫌がったり、触られるのを嫌がったり、特定の匂いを嫌がったりすることです。

【対処法】

上記のような行動が見られた場合は、感覚過敏である可能性が高いことを知りましょう。その場合に環境調整を行うことが有効な手立てです。

例えば、触覚過敏であれば手袋をつけさせる、聴覚過敏であればイヤーマフなどで音を遮断できるようにして、嫌な刺激を減らしてあげるようにしましょう。

パニックになってしまうことがある

感情が爆発して、自分でコントロールができなくなるといきなり大声をあげたりすることがあります。原因の多くは怒りというよりは、本人自身も自覚してできていないことが多く、不安や緊張、興奮といったストレスです。パニック状態がエスカレートしていくと頭を打ちつけたり、腕を噛むなどの自称行為に繋がる場合があります。

【対処法】

パニックが起きた場合は、そっと視界から姿を消し、見守りましょう。頭を壁にぶつけたり、物を殴ってしまう場合は壁にクッションを当てたり、物を本人の目から遠ざけるようにしてください。(※目の前から接近することは控えた方が良いです。)

少し落ち着いたら(落ち着いていなくても)、クールダウンをさせるために本人が落ち着く場所に連れていってください。しばらくしたら、おもちゃで遊んであげたりして気分転換をさせましょう。

また、本人の気持ちを探り「なぜパニックになってしまったか」をていねいに聞く(※深追いは禁物)ことで、パニックを起こさなくても済むように環境調整をするなど、対応するように心がけましょう。

困っているときに助けを求めることが苦手

相手の気持ちを理解することができないだけでなく、自分の気持ちを理解することも苦手です。自分が「困っている状況」だということを理解できずに、パニックになったり固まってしまう場合もあります。

困ったことや、できないことがあったらすぐに声をかけるのではなく、自身が自分でSOS
を発信できるように支援をしてあげることが重要です。

【対処法】

まずは子どもに「イライラする」「人・物に当たってしまう」「涙が出てくる」など、自分の感覚や、感情がどんな時に困っているかを教えます。

そして、困った状況になったら「誰に」「何を」言えば良いのかを具体的に教えます。平常時に練習をしておくことをオススメします。

時間的な見通しを持つことが苦手

時間の見通しを持つことがとても苦手です。また、予測できない変換を嫌うため、わかりやすい見通しがないととても不安になり、パニックになってしまうことがあります。しかし、時間さえ決めてしまえば、スムーズに動くことができます。

【対処法】

1日の始まりに予定を確認することが一番オススメできます。また、予定表を本人の目の届きやすい場所(リビング・トイレ)に貼っておくのも効果的です

最後に

以上が、自閉症の原因と対策でした。自閉症の子はルーティーンをしっかり決めると、周囲の子どもよりも集中して様々なことに取り組むことができます!スピールバーグ(映画監督)やスーザンボイル(歌手)も自閉症だったとい言われています。

次回はADHDについて説明しますね。

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