大人のアスペルガー症候群は治るのか?具体的な治療・対処方法を紹介します

「仕事がうまくいかない…」

「周囲と同じようにやっているのにミスをしてしまう…」

「なぜかいつも俺だけ上司に怒られる…」

社会人なら、誰もが一度は感じたことがあるはずです。

でも、何度も同じミスを続けたり、人間関係がうまくいかないひとにていますよね?

近年、大人の発達障害が注目されるようになりました。私

もしかして、それって大人のアスペルガー症候群かもしれません。

前回は原因から診断を説明しましたが、今回は治療(子どもの場合は支援)の方法を紹介していきます。

 

アスペルガー症候群って何?

アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものである。参照:文部科学省

アスペルガー症候群は前回説明した発達障害の1つです。主にコミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があり、対人関係を上手に築けない障害です。

最近になって世間の認知度も増えてきましたよね。パッと見た様子では言語障害や知的障害の症状がないので「あの人はなんか変だなぁ」と思われることも多いです。

アスペルガー症候郡には大きく分けて以下3つの症状があります。

  1. コミュニケーションの問題
  2. 対人関係の問題
  3. 物事へのこだわり・興味

 

1.コミュニケーションの問題

  • 周囲との会話は問題なくできるのですが、その会話の意図を汲んだり、間を読むことが苦手なんです。
  • 物事をハッキリと言わないと伝わらないことがよくあり、言われたことを鵜呑みにしてしまうので勘違いをしやすく、トラブルになってしまうことがあります。
  • 相手の気持ちを考えることが苦手なので、言い方がきつくストレートな発言で相手を傷つけてしまうこともあります。
  • 1対1でも名前を呼ばれないと気づかないことが多く、相手が誰に対して発言をしているのかが理解できません

2.対人関係の問題

  • 相手の気持ちを考えたり、想いやることが苦手です。また場の空気を読めず、社会的なルールやその場の雰囲気を壊してしまうような言動が多く、人との関係を築くことが難しいです。
  • 本人にはその気はないが自己中心的な行動をしてしまい大勢の中で浮いてしまうことがあります。また、自分の言動がその後、どのように周囲に影響を及ぼすかを想像するのが苦手です。

3.物事へのこだわり・興味

  • 決まった予定や手順などを変更することを嫌い、頑なになります。無理に変更すると混乱してしまうこともあします。
  • 自分が好きなこと興味のあることには時間をわすれて没頭してしまう高い集中力を持っています。
  • 自分が好きなこと興味のあることに関しては、大量の情報を記憶したり、引き出すことができます。

 

大人のアスペルガーの人が仕事で困る8つのポイント

空気が読めず、人を傷つけることを言ってしまう

アスペルガー症候群は人の気持ちを考えたり、共感することが苦手です。相手との心理的な距離感を取ることも苦手で、気づかないうちに相手を不快な思いにさせてしまうことがあります。

相手の容姿について「足が太いね」と思ったことを口にしてしまったり、同僚や上司のミスを見逃せず面と向かって注意してしまうこともあります。逆に家族や親しい人に対して丁寧すぎる言葉づかいをすることもあります。

社交辞令が通じない

相手の表情や口調から、その言葉が本音か建前かを察することが苦手で、「今度、ご飯に行こうよ」、「君は何でもできちゃうなぁ」といった社交辞令を鵜呑みにしてしまいます。また、皮肉を込めた叱り方をしても通じないことがよくあります。

あいまいな表現や指示をうまく理解できない

「これ」、「それ」、「あそこ」といった代名詞や「〜のような」、「〜みたいな」などの抽象的な表現が苦手です。

また、指示がわからない時に質問をしようとしても「どのように質問をしたらいいのか」「何がわかっていないのか」が分からず、黙り込んでしまうこともあります。

指示待ち人間になってしまう

わかりやすく指示をされれば、自分で仕事をこなすことができますが、「気を効かせる」という暗黙のルールのようなものを理解するのが苦手です。他の人が困っていても手伝おうとしなかったり、共同作業に参加できなかったりします。

急な予定変更に弱い

規則的な行動を好むため、計画的に行動することを得意とします。しかし急な予定の変更やトラブルに対応することは難しいです。たとえば、朝礼が何かの都合で中止になってしまうと、その時間何をして良いか分からず、混乱したり固まってしまうことがあります。

細かい部分にこだわりすぎて仕事が進まない

自分の気になる部分に強いこだわりを持ってしまい、そこに熱中しすぎて他の仕事に手をつけられなくなることがあります。周囲に注意されたわけでもないのに、自分が納得が行くまで何度もやりなおそうとします。

仕事の優先順位をつけることができない

仕事の途中で他の仕事を頼まれたり、一度に複数の仕事があると混乱して何も進まなくなってしまったり、パニックになってしまうことがあります。

人の顔と名前を覚えることが苦手

脳機能の「ワーキングメモリー」といわれる期記憶機能が弱いため、人の顔や名前を覚えることが苦手な傾向にあります。何度も一緒に仕事をしているのに「はじめまして」と挨拶をしてしまうなど、取引先などの外部の人に関わるときに支障が出てしまいます。

 

アスペルガー症候群の人がいる場合の周囲の対応

予定や業務の手順を視覚化する

アスペルガー症候群の人は、耳に比べると目から入った情報のほうが処理しやすい傾向にあります。視覚優位だと言われていますので、スケジュール表をトイレやドアなど視覚的に把握しやすい場所に貼っておくことが有効です。

業務内容を丁寧に具体的に伝える

一度に頼める仕事は一つまでで、その仕事が完全に終わってから次を依頼するようにします。また、あいまいな指示では伝わりにくいのではっきりと伝えるようにしましょう。

「もうちょっと」や「多めに」といった程度を表すの言葉の理解が苦手です。できるなら「◯◯さん」と名前を呼ぶようにしてください。そうしないと、気づかない場合があります。

どのような支援をして欲しいか、本人に確認する

一見聞きにくそうですが、本人がカミングアウトしている場合は、どんなサポートをしてほしいか本人と相談するのも良いでしょう。本人も周りの理解を得ることができるので、仕事をしやすくなります。

 

就労支援事業者の利用といった福祉施設の利用について

仕事を探すにあたっては、各種の支援機関を利用することができます。

  • 発達障害支援者センター

発達障害のある人とその家族が心豊かな生活を送れるように支援することを目的にしています。さまざまな事業を展開していてハローワーク(公共職業安定所)などの他の労働関係期間と連携して様々な情報を提供してくれます。参照:大人のためのADHD.co.jp

  • 就労移行支援事業所

就労以降支援は、障害者総合支援法で定められた障害福祉サービスの1つです。企業に就労したい障害の人が職業訓練を行うだけでなく、就職支援から就職後の職場定着支援まで一貫した支援を受けられるのが特徴です。 参照:LITALICO発達ナビ

  • 地域若者サポートステーション(サポステ)

地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳〜39際までの若者に対し、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験などにより、就労に向けた支援を行っています。参照:厚生労働省

 

最後に

大人の中にもアスペルガー症候群の方はたくさんいます。たくさんの適応障害を発症し、社会に馴染めない大人は何万人もいます。うつ病やパーソナリティ障害を併発してしまう場合もあります。

しかし、早期に発見できれば、これらのデメリットは必ず強みになります。自分の関心に応じた知識を掘り下げ、専門性を高めていくことが得意です。

興味のあるものはとことん突き詰める特性があるので、そういった分野ではかなりの週集中力を発揮します。

諸説はありますが、スティーブ・ジョブズビルゲイツアインシュタインエジソンはアスペルガー症候群だったとも言われているんです。

こだわりが強いことは、強みになりますよ〜!

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